急速冷凍でなめらかさを守る、冷凍スイーツの秘密
「冷凍すると美味しくない」は本当?
冷凍スイーツは味が落ちる――そんなイメージを持つ方も多いかもしれません。
でも実は「冷凍の仕組み」を知れば、なめらかさを守る方法があるのです。
氷結晶の大きさが食感を変える
家庭用冷凍庫でゆっくり凍らせると、水分が大きな氷の粒になり、生地を壊してしまいます。
その結果、解凍したときにパサつきやざらつきを感じやすくなります。
急速冷凍で守るなめらかさ
ブラストチラーやショックフリーザーでは、一気に冷やすことで氷の粒を小さくとどめます。
小さな氷は組織を壊さず、解凍してもなめらかな食感が残ります。
さらに、生地に含まれるクリームや砂糖は水と結びついて「凍りにくい部分」をつくります。これが冷凍耐性を高めるポイントです。
解凍時の注意点
冷凍ケーキを解凍するときは、常温ではなく冷蔵庫でゆっくり戻すのが基本です。常温解凍では外側だけが早く緩み、水分がにじみ出てしまうことがあります。冷蔵庫で時間をかけて解凍することで、なめらかな食感がより確実に保たれます。
まとめ
「冷凍=味が落ちる」とは限りません。
急速冷凍と素材の工夫、そして適切な解凍方法によって、冷凍でもおいしいスイーツが実現できるのです。
小さなお菓子の研究所 DÉLICURIO Lab